人間はどのように自分を理解しているのでしょうか?

自己(セルフ)と社会的自己(ソーシャルセルフ)

私たちは「自分」と言う人間をどのように理解しているのでしょうか?他者から見られているあなたと、あなたが感じる自分自身について「ズレ」はありませんか?

そもそも、人間は自分自身を理解する時に、2つの視点から自分を理解しています。

 

①「自分とはこのような人間だ」と自分で自分を理解する自己(セルフ)

この自己は、性格や能力、容姿について知覚しやすい傾向を持っています。

 

②他者が自分を評価したものを基準として得られた、社会自己(ソーシャルセルフ)

この社会自己は、所属欲求を抱く社会的動物の人間に大きな影響を与えます。

 

私たちは他者との比較によって自分自身を理解しています。例えば学校の成績で、もしあなたの成績がクラスの平均点だったとすれば、あなたは「自分は中くらいなんだ」と理解することでしょう。

しかし、中の上に位置していたなら、あなたの自己知覚は「平均」から「中の上」に変化します。このように自己は、周囲の状況によって大きく形を変えます。これは数値だけに当てはまることではなく、性格や印象などにも言えることです。

私たちは、接する相手や場面によって、その集団に合った自分の姿を知らず知らずのうちに演じています。家族の前の自分と、職場での自分が違う人は多いですが、家族の前の自分も、職場での自分もどちらも本当の自己だと言えるのです。

人間が自分と他者を比べて評価しようとする理由

人間は他者と比べることで、自分自身を評価しようとします。それは自分の意見や態度が妥当であるかどうかを判断しようとするためで、その評価を性格に把握することは社会に適応して生きていくうえで非常に役に立ちます。自分を正確に把握できていなければ、周囲に迷惑をかけ、ダメな人間とレッテルを貼られてしまう可能性も出てきます。

この他者と比べることで自分を評価しようとする根底には、人間の自己高揚動機(優れた存在でありたいと思うこと)が大きな影響を与えています。自己高揚動機を高めるには、他者から良い評価をもらわなければなりません。この動機が働くため、人間は他者からの評価に敏感になってしまうのです。

自己高揚動機があまりにも強く「自分はすごいんだ!」と虚勢を張り過ぎたり、八方美人の人は、周囲からマイナス評価を受けやすい傾向があります。しかし、その背景には人間誰もが持つ根本的欲求が隠されています。集団適応のための一つの手段なのです!

 

 

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